ガセリ菌SP株の効果・エビデンス
腸内環境(腸内フローラ)を改善することで、ダイエットにつながる、といったことが最近よく言われています。
乳酸菌の一種である「ガセリ菌SP株」を使った、「内臓脂肪」対策の機能性表示食品についてエビデンスをまとめました。
機能性関与成分「ガセリ菌SP株」
体重に関する機能性表示食品のうち、16件は「ガセリ菌SP株」が使われています(2022/3/20現在)
届出番号G305の届出書類を参照し、この成分が何者なのか、どのような機能があるのかを読み解いてみます。
典型的な届出表示
「ガセリ菌SP株」の届出表示は、概ね以下のような表示です。
ガセリ菌SP株には、食事とともに摂取することで、肥満気味の方の内臓脂肪を減らす機能があることが報告されています。
つまり、下記のような指標を対象としています。
- 内臓脂肪
内臓脂肪に関する効果・エビデンス
成人を対象にした「ガセリ菌SP株」摂取の臨床試験エビデンスとして、この届出書類では2つの研究論文を見出しています。下表のようにまとめられます。文献1については、摂取量違いで2つの結果は示されています。
文献 |
平均差(介入群vs. 対照群) | 摂取期間 | p値 |
ガセリ菌SP株摂取量 |
1 | -8.2 cm2 | 12週間後 | p<0.05 | 10^9個 |
1 | -9.2 cm2 | 12週間後 | p<0.05 | 10^10個 |
2 | -6.7 cm2 | 12週間後 | p<0.05 | 10^9個 |
(出典論文)
1. Kadooka Y, Br J Nutr. 2013 Nov 14;110 (9):169 6-703.
2. 高野ら、薬理と治療. 2013;4 1(9);89 5-903.
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本記事を執筆するにあたって、「機能性表示食品」の届出書類を参考にしています。
情報の調べ方は以下の記事を参照ください。