難消化性デキストリンの「内臓脂肪」に対する効果・エビデンス
難消化性デキストリンは、食物繊維の一種です。食後血糖値や食後中性脂肪の上昇抑制作用、整腸作用などがありますが、最近、「内臓脂肪」に関する機能性表示が出てきました。
典型的な届出表示
機能性関与成分「難消化性デキストリン(食物繊維)」の、「内臓脂肪」に関する届出表示を示します。2022/3/21現在で、届出番号G1008が該当します。
難消化性デキストリン(食物繊維)には、継続して摂取することで内臓脂肪を減らす機能があることが報告されています。BMIが高めで内臓脂肪が気になる方に適しています。
つまり、下記のような指標を対象としています。
- 内臓脂肪
内臓脂肪に関する効果
成人を対象にした臨床試験エビデンスとして、この届出書類では2つの研究論文を見出しています。結果は下表のようにまとめられます。
文献 |
平均差(介入群vs. 対照群) | 摂取期間 | p値 | 摂取量 |
1 | -17 cm2 | 12週間後 | p<0.01 | 9g |
2 | -5.65 cm2 | 12週間後 | p<0.055 | 5g |
(出典論文)
1. 山本ら, 肥満研究, 13(1),34-41 (2007)
2. Kitagawa, et. al, J Nutr Sci Vitaminol, 66, 417-426 (2020)
「難消化性デキストリン(食物繊維)」とは
届出番号G452の届出書類(様式IおよびV)には、この成分について、以下の説明があります。
難消化性デキストリンは、特定保健用食品の関与成分として使用されており、2020年12月時点で388品目が許可取得し、特定保健用食品全体の約36%に相当。
水溶性食物繊維の一種である難消化性デキストリンとは、トウモロコシでん粉に微量
の塩酸を加えて加熱し、α-アミラーゼおよびグルコアミラーゼで処理して得られた食物繊維画分を分取した水溶性の食物繊維
「難消化性デキストリン」を成分とした健康食品の例:
※「内臓脂肪」に関する機能性表示食品ではありません。
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本記事を作るにあたって、「機能性表示食品」の届出書類を参考にしています。
情報の調べ方は以下の記事を参照ください。