L-セリン
アミノ酸の一種「L-セリン」には、睡眠改善効果もあります。セリンは非必須アミノ酸であり、タンパク質やリン脂質の構成成分で体内に広く存在します。
機能性関与成分としての「L-セリン」の科学的根拠をまとめました。
機能性関与成分「L-セリン」
機能性関与成分「L-セリン」を使った「睡眠」関連の機能性表示食品は、1件あります(2022/3/27現在)。はてなブログに投稿しました #はてなブログ
届出番号A138の機能性表示食品の届出書類から、「L-セリン」の効果・エビデンスを読み解きます。
届出表示
L-セリンの睡眠に関する機能性表示は、以下のようなものです。
本品にはL-セリンが含まれるので、睡眠の質の向上(寝つきの改善、熟眠感の改善、起床時の満足感)に役立ちます。日常生活のストレスによる一時的な睡眠の不満を持つ方におすすめです。
つまり、下記のような指標を対象としています。
- 寝つきの改善
- 熟眠感の改善
- 起床時の満足感
効果・エビデンス
この届出書類では、1つの研究論文が根拠になっています。起床直後の主観的睡眠感を評価する自己記入式の質問表(睡眠調査票)を用いており、次の指標で有意差がついています。
- 寝つき
- 睡眠維持(熟眠感)
- どのくらい良く眠れたか
- 睡眠の満足感
「L-セリン」のメカニズム
メカニズムについては、届出書類様式VIIに以下の説明があります。
L-セリンの睡眠改善機能の作用機序は、GABAA受容体を介した鎮静作用によるものと考えられる。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc08/sayoukijyo?sayoukijyoFile=A138%255CA138_sayoukijyo.pdf
(出典論文)
1. Ito et al. SpringerPlus 2014, 3:456
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本記事を作るにあたって、「機能性表示食品」の届出書類を参考にしています。
情報の調べ方は以下の記事を参照ください。