機能性表示食品の調べ方
機能性表示食品のエビデンス(科学的根拠)について、消費者庁のサイトから調べる方法をまとめました。
機能性表示食品とは
機能性表示食品は、食品の「機能性」を表示することができる食品です。
2015年に始まった制度で、発売前に、消費者庁に書類一式を届出することが必要です。
これまでに、5,000以上の商品が届出されています(2022/3/12現在:5120件)。
これらすべての商品に関して、届出書類は、消費者庁のWebサイトで公開されており、検索して中身を確認することができます。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/search
届出書類の探し方
ある商品に関する届出資料を確認したい場合は、「届出番号」や「商品名」で検索、あるいはメーカー名を「届出者名」に入力して検索します。
何かの機能(例えば、「体重を減らす」「体脂肪を減らす」といった機能)を表示している商品を探したい場合は、「表示しようとする機能性」で検索できます。
また、成分で検索をする場合は、「機能性関与成分名」で検索します。
項目間はand検索が可能なので、「表示しようとする機能性:体重を減らす」「機能性関与成分名:葛の花由来イソフラボン」といった検索で、絞り込むこともできます。
「食品の区分」のプルダウンメニューを使って、絞り込み検索ができます。
それぞれの区分には、下表のような食品が含まれます。
機能性表示食品には、生鮮食品もごくわずかですが存在します。
食品の区分 | 具体例 |
加工食品(サプリメント形状) | 粒、カプセル、など |
加工食品(その他) | 飲料など |
生鮮食品 | 野菜、果物など |
消費者庁のサイトにも、検索方法が紹介されています。
届出書類の見方
届出書類の全体構成
上記の方法で検索を行い、確認したい商品が見つかったら、リンクをクリックします。
最初に遷移するページは、「様式Ⅰ:届出食品の科学的根拠等に関する基本情報(一般消費者向け)」です。このページは、届出の概要情報が記載されています。
届出書類は、以下の7つの書類(「様式」と呼ばれます)から構成されており、ページ数にすると、多いものでは100ページを超えるものもあります。
「成分の由来やエビデンスを調べる」という目的の場合は、様式Iと様式Vを中心に確認します。
様式 | 書式の名称 | 内容 |
I | 届出食品の科学的根拠等に関する基本情報(一般消費者向け) |
基本情報などの全体概要。成分の概要や、エビデンスの概要が記載されている。 |
II | 安全性評価 | 成分の安全性などの情報 |
III | 生産・製造及び品質の管理 | 成分の品質管理や、分析手法などの情報 |
IV | 健康被害の情報収集体制 | お客様窓口などの情報 |
V | 機能性の科学的根拠 |
研究論文のレビューなど、機能性表示の根拠となる情報。成分の概要やメカニズムも記されている場合あり。 ※筆者が成分のエビデンスの詳細を調べるにあたって、特に参考にしている。 |
VI | 表示の内容/表示見本 | 商品パッケージの画像など/td> |
VII | 食品関連事業者及び届出食品に関する基本情報/作用機序 | 成分が効果を発揮するメカニズムなど/td> |
様式Iの内容
トップに、以下の情報が表形式で記されています。
- 商品名
- 食品の区分
- 機能性関与成分名
- 表示しようとする機能性
- 届出者名
- 当該製品が想定する主な対象者
続いて、以下の情報が記されています。
1.安全性に関する基本情報
(1)安全性の評価方法
(2)当該製品の安全性に関する届出者の評価
(3)摂取をする上での注意事項
2.生産・製造及び品質管理に関する情報
3.機能性に関する基本情報
(1)機能性の評価方法
(2)当該製品の機能性に関する届出者の評価
最後に、様式II~VIIまでのリンクがあります。
様式Vの内容
(工事中)