プーアール茶由来没食子酸
機能性関与成分「プーアール茶由来没食子酸」
体重に関する機能性表示食品うち、2件は「プーアール茶由来没食子酸」が使われています(2022/3/13現在)。
最近届出された届出資料の中から、届出番号G649の届出書類を参照し、この成分が何者なのか、どのような機能があるのかを読み解いてみます。
典型的な届出表示
「プーアール茶由来没食子酸」の届出表示は、概ね以下のような表示です。
プーアール茶由来没食子酸は、肥満気味の方の体重、体脂肪(内臓脂肪)の減少をサポートし、高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています。肥満気味の方、BMI値が高めの方に適した食品です。
つまり、下記のような指標を対象としています。
- 体重
- 内臓脂肪
- BMI
「プーアール茶由来没食子酸」とは
届出番号G649の届出書類様式Iには、この成分について、以下の説明があります。
プーアール茶は中国・雲南省原産の微生物発酵茶(黒茶)であり、中国では1000年に及ぶ食経験があり、近年は日本でも広く飲用されている。プーアール茶は中国・雲南省原産の微生物発酵茶(黒茶)であり、中国では1000年に及ぶ食経験があり、近年は日本でも広く飲用されている。
体重・BMI・内臓脂肪に関する効果・エビデンス
成人を対象にしたプーアール茶由来没食子酸の臨床試験エビデンスとして、この届出書類では1つの研究論文を見出しています。
論文では、1食あたり9.7mg以上(プーアール茶抽出物として333mg、没食子酸含量2.9%以上)の摂取は、体重、BMI、内臓脂肪量の減少の効果があることを示しています。
結果は下表のようにまとめられます。
効果指標 |
平均差(介入群vs. 対照群) | 摂取期間 | p値 |
体重 | -1.21 kg | 8週間後 | p<0.01 |
内臓脂肪面積 | -13.9 cm2 | 12週間後 | p<0.01 |
BMI | -0.49 kg/m2 | 8週間後 | p<0.01 |
(出典論文)
K Kubota, et.al., Nutr Res, 31: 421‐428, 2011
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本記事を執筆するにあたって、「機能性表示食品」の届出書類を参考にしています。
情報の調べ方は以下の記事を参照ください。