ローズヒップ由来ティリロサイド
機能性関与成分「ローズヒップ由来ティリロサイド」
体重に関する機能性表示食品のうち、1件は「ローズヒップ由来ティリロサイド」が使われてiいます(2022/3/13現在)。
届出番号D183の届出書類を参照し、この成分が何者なのか、どのような機能があるのかを読み解いてみます。
届出表示
「ローズヒップ由来ティリロサイド」の届出表示を以下に示します。
本品にはローズヒップ由来ティリロサイドが含まれます。ローズヒップ由来ティリロサイドには、BMI値が高めな方の体脂肪及び体重の減少を促す機能があることが報告されています。
つまり、下記のような指標を対象としています。
- 体重
- 体脂肪
「ローズヒップ由来ティリロサイド」とは
届出番号D183の届出書類様式Iには、この成分について、以下の説明があります。
ローズヒップはバラ科バラ属の果実である。ビタミンCが豊富に含まれており、食用としては、お茶やジャムなどに用いられてきた。また、ローズヒップは、ビタミンCやフェノール類等、様々な生理活性物質を含むことが知られている。特に、ティリロサイドと呼ばれるフラボノイド配糖体は、抗炎症や抗高血圧の作用があるとされる。また近年は、それらの作用に加え、ティリロサイドの摂取が、体脂肪や体重の減少効果を促す研究も報告されている。
メカニズムについては、届出書類様式VIIに以下の説明があります。
ティリロサイドは肝臓や筋肉において脂質代謝を促進することで体脂肪を減らし、それに伴って体重も減少させる効果を示すと考えられる。
体重・体脂肪に関する効果・エビデンス
成人を対象にした臨床試験エビデンスとして、この届出書類では1つの研究論文を見出しています。
1日0.1 mg、12週間摂取した場合に、対照群に比べ、体脂肪及び体重が有意に減少するという評価がなされています。
体重・体脂肪に関する結果は下表のようにまとめられます。
効果指標 |
平均差(介入群vs. 対照群) | 摂取期間 | p値 |
体重 | -1.14 kg | 12週間後 | p<0.05 |
体脂肪面積 | -20.57 cm2 | 12週間後 | p<0.01 |
(出典論文)
Akifumi Nagatomo et al. Diabetes, Metabolic Syndrome and Obesity: Targets and Therapy, 8, 147-156, 2015
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本記事を執筆するにあたって、「機能性表示食品」の届出書類を参考にしています。
情報の調べ方は以下の記事を参照ください。